ウェッジのシャフトはどう選ぶ?950GH neoからDynamic Goldに全部替えた理由|PWとの重量逆転を実データで確認した
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この記事でわかること(結論)
- ウェッジのシャフトは、単体で選ぶのではなくアイアンからの重量の流れ(ウェイトフロー)で選ぶと決めやすくなります
- 私はアイアンをMODUS3 TOUR120(114.0g)に重くした結果、ウェッジのほうがPWより軽いという逆転が起きていました
- 実データで確認すると、950GHを挿していた50°ウェッジは446g、同じ時期のZ725のPWは448g。ロフトが大きいのに軽いという状態でした
- そこでウェッジを全部Dynamic Goldに替えたところ、手持ち10本すべてが467〜479gになり、PW(448〜454g)から素直に上がる流れになりました
- 替えてからは安定した/ゆっくり振れる/引っ掛けが無くなったと感じています。スピンも良い感触ですが、これはヘッドとボールの影響もあるので、シャフトだけの効果とは言えません
- 重いと感じたことは一度もありません。 ウェッジに関しては、いまのところ替えたことによる不満が出ていません
- ただし、シャフトを替えると重さと「調子(しなり方)」が同時に変わるので、良くなった理由を全部重さのせいにはできません。アイアン側では、球筋の変化は重さではなく調子によるものだと考えています
- これは意図して揃えました。 結果的にそうなったわけではありません
- もう1つ現実的な理由として、中古で探すとDynamic Goldが挿さっている個体が多いというのもあります
ウェイトフローとは
ウェイトフローは、クラブの重さがドライバーからウェッジまで、番手が短くなるにつれて少しずつ重くなっていく流れのことです。
短いクラブほど重くなるのが自然な形で、この流れが崩れていると、番手を持ち替えたときの振り心地が揃わなくなります。特にウェッジがPWより軽いという逆転が起きると、一番コントロールしたい短い距離で感覚が合わなくなります。
私がウェッジのシャフトを替えた理由は、まさにこれでした。アイアンだけを重くしたせいで、流れが壊れていたのです。
何が起きていたか:PWとウェッジの重量逆転
私はZX5(N.S.PRO 950GH・98.0g)から、MODUS3 TOUR105を経てMODUS3 TOUR120(114.0g)まで、アイアンのシャフトを2段階で重くしてきました。この経緯はMODUS3 TOUR105と120の適正ヘッドスピードに書いています。
問題は、アイアンだけを重くして、ウェッジをそのままにしていたことでした。GearMasterに残っている当時の総重量を並べます。
| クラブ | シャフト | 総重量 |
|---|---|---|
| Z725 PW(アイアンの最後) | MODUS3 TOUR120 | 448g |
| ZX7 PW(アイアンの最後) | MODUS3 TOUR120 | 454g |
| MILLED GRIND2 50° | N.S.PRO 950GH | 446g |
| MILLED GRIND2 56° | N.S.PRO 950GH | 452g |
| HI-TOE RAW 60° | N.S.PRO 950GH neo | 454g |
数字を並べて、はっきりしました。
- 50°ウェッジ(446g)が、Z725のPW(448g)より軽い。PWの次に持つクラブなのに、軽くなっています
- 60°ウェッジ(454g)が、ZX7のPW(454g)とまったく同じ重さ。一番短いクラブなのに、重さが増えていません
本来なら短くなるほど重くなるはずの流れが、フラットになったり逆転したりしていたわけです。アイアンを重くしたぶん、ウェッジが相対的に軽くなってしまったということになります。
Dynamic Goldに替えたあと
現在持っているウェッジは10本で、すべてDynamic Goldです。GearMasterには、フレックスと調子(キックポイント)も番手ごとに記録していました。総重量とあわせて並べます。
| ロフト | モデル | メーカー | フレックス | 調子 | 総重量 |
|---|---|---|---|---|---|
| 48° | Dolphin Wedge DW-118 | Kasco | S200 | 元調子 | 467g |
| 50° | RTX3 50°/10° | Cleveland | S200 | 元調子 | 470g |
| 50° | RTX6 ZIPCORE ツアーサテン 50°/10° MID | Cleveland | S200 | 元調子 | 470g |
| 52° | Dolphin Wedge DW-113 | Kasco | S400 | 元調子 | 470g |
| 54° | RTX4 ブラックサテン 54°/10° MID | Cleveland | S200 | 元調子 | 475g |
| 54° | RTX4 ツアーサテン 54°/10° MID | Cleveland | S200 | 元調子 | 478g |
| 56° | Dolphin Wedge DW-113 | Kasco | S400 | 元調子 | 479g |
| 58° | RTZ ツアーサテン 58°/10° MID | Cleveland | S200 | 元調子 | 477g |
| 58° | RTX4 ツアーサテン 58°/09° MID | Cleveland | S200 | 元調子 | 478g |
| 60° | MILLED GRIND HI-TOE | TaylorMade | S400 | 元調子 | 477g |
10本すべてが467〜479gの範囲に収まり、PW(448〜454g)より確実に重くなりました。 逆転は解消しています。
フレックスは、7本がS200、Dolphin Wedge DW-113の2本とMILLED GRIND HI-TOEの60°がS400でした。 狙って混在させたわけではなく、中古で個体を集めていった結果です。調子は10本とも元調子で揃っていました。
ここは、書く前は「Dynamic Goldとしか記録していないので分からない」と思い込んでいた部分でした。実際にGearMasterを見直すと、フレックスも調子も番手ごとに記録が残っており、思い込みのほうが間違っていました。カタログ上のシャフト単体重量ではなく実測の総重量で比較している点は変わりませんが、フレックス・調子については上の表のとおりです。
替えて変わったこと
ここからは体感の話です。弾道測定器の数値ではないので、その前提で読んでください。
- 安定しました。 距離感のばらつきが減ったと感じています
- ゆっくり振れるようになった感覚があります。重いぶん、自分から速く振りにいかなくなったのだと思います
- 引っ掛けが無くなりました。 振り過ぎが抑制されているのかもしれません(これは私の推測です)
- スピンも良い感触です。ただしこれはシャフトだけの話ではありません。ヘッド(クリーブランドのRTXシリーズなど)とボールの影響も大きいので、Dynamic Goldにしたからスピンが増えた、とは言い切れません
「安定した」「ゆっくり振れる」という感覚は、重くしたことによるものだと考えていますが、同じ時期にヘッドも入れ替えているため、シャフトだけを取り出して効果を測ったわけではありません。ここは正直に書いておきます。
重いと感じたことはありません
この記事を書くにあたって、自分で「Dynamic Goldにして困ったことはあるか」を振り返ってみました。いまのところ、ありません。 重くて振れないと感じた場面もありませんでした。
ただ、これは「Dynamic Goldなら誰でも大丈夫」という話ではありません。私はドライバーのヘッドスピードが平均45で、アイアンもMODUS3 TOUR120(114.0g)まで上げています。そこからの流れとしてウェッジが重いので、違和感が出ていないのだと考えています。アイアンが軽量スチールのままの方が、ウェッジだけDynamic Goldにすると、今度は逆向きの段差ができることになります。
注意:シャフトを替えると「重さ」と「調子」が同時に変わる
ここは自分への戒めとして書いておきます。
私はアイアンも重くしていて、MODUS3 TOUR120にしてからたまにフックが出るようになりました。これだけ見ると「重くするとつかまりやすくなる」と結論したくなります。
ただ、私はこのフックの原因は重さではなく、シャフトのしなり方だと考えています。 公表値の調子を見ると、MODUS3 TOUR105は元調子、TOUR120は中/元調子で、120のほうに中間でしなる要素が入っています。重量だけを7.5g上げたのではなく、しなり方も一緒に変わっていたわけです。詳しくはMODUS3 TOUR105と120の適正ヘッドスピードに書きました。
同じことが、このウェッジの話にも当てはまります。GearMasterで確認すると、以前のMILLED GRIND2・HI-TOE RAWはN.S.PRO 950GH・950GH neo(どちらも公式スペックで中調子)、今のDynamic Goldは10本とも元調子でした。つまり、重さを上げたのと同時に、調子も「中調子」から「元調子」に変わっています。 ですので、引っ掛けが無くなったのが重さのおかげなのか、調子(しなり方)のおかげなのかは、切り分けられていません。両方が同時に変わっている、というのが正確なところです。
この記事ではウェイトフローを軸に書いていますが、シャフト選びで動く軸は重さだけではないということは、あわせて頭に置いておいてください。重量表だけを見て選ぶと、しなり方の変化に気づかないまま球筋が変わることがあります。
もう1つの理由:中古にDynamic Goldが多い
格好いい理由だけではありません。中古でウェッジを探すと、Dynamic Goldが挿さっている個体が多いという事情もあります。
私が持っている10本のうち、新品で買ったのはRTZ(58°)だけで、残り9本は中古です。金額でいうと4,130円から14,000円で、それぞれ単品で買っています。狙ったシャフトが挿さった個体を安く見つけられるかどうかは、選択肢の多さに左右されます。
これは私の印象で、在庫を数えて統計を取ったわけではありません。ただ、揃えたいシャフトが中古市場に多いというのは、コストを抑えて機材を揃えるうえでは無視できない条件だと思っています。DW-118・DW-113への買い替えの経緯は、ドルフィンウェッジを中古で買い替えた話に詳しく書きました。
ウェッジのシャフトを選ぶ手順
私が今なら踏むであろう順番です。
- いま使っているPWの総重量を調べる。カタログにない場合は、ショップで量ってもらうか、はかりで測ります。ここが基準になります
- 候補のウェッジが、PWより重くなるかを確認する。ウェッジはPWより短いので、同じか軽いなら流れが崩れています
- アイアンのシャフトを替えたなら、ウェッジも見直す。私の失敗はここでした。アイアンだけ重くすると、ウェッジが相対的に軽くなります
- 中古で探すなら、商品ページのシャフト欄を必ず見る。同じモデルでも挿さっているシャフトは個体ごとに違います
- 重すぎないかを確かめる。流れを揃えることが目的であって、重くすること自体が目的ではありません。振り切れない重さまで上げると逆効果です
よくある質問
ウェッジのシャフトはアイアンと同じにすべきですか?
同じ銘柄にする必要はないと思います。大事なのは銘柄よりも、PWからウェッジにかけて重さが増えていく流れになっているかです。私はアイアンがMODUS3 TOUR120、ウェッジがDynamic Goldと銘柄は違いますが、総重量はPWの448〜454gからウェッジの467〜479gへ、素直に上がる形になっています。
アイアンのシャフトを重くしたら、ウェッジも替えるべきですか?
私の場合は必要でした。アイアンをMODUS3 TOUR120に重くしたあと、950GHを挿した50°ウェッジ(446g)がZ725のPW(448g)より軽くなり、60°ウェッジ(454g)はZX7のPWと同じ重さになっていました。アイアンだけを重くすると、ウェッジが相対的に軽くなるので、流れを確認したほうがいいと思います。
950GH neoのウェッジはダメですか?
ダメということはありません。アイアンが950GHなど軽量スチールで揃っているなら、ウェッジも950GH neoのほうが流れは自然です。私の場合はアイアンを114.0gまで重くしたので、ウェッジだけ98.0gのままだと合わなくなった、という話です。
ウェッジをDynamic Goldにすると何が変わりますか?
私の体感では、距離感が安定し、ゆっくり振れるようになり、引っ掛けが無くなりました。スピンも良い感触ですが、同じ時期にヘッドも替えているため、シャフトだけの効果とは言い切れません。なお、重くすれば必ず良くなるわけではなく、振り切れない重さまで上げると逆効果になります。
Dynamic Goldは重すぎませんか?
私は重いと感じたことは一度もありません。ただし私はドライバーのヘッドスピードが平均45で、アイアンもMODUS3 TOUR120(114.0g)まで上げています。その流れの延長としてウェッジが重いので、違和感が出ていないのだと考えています。アイアンが軽量スチールのままでウェッジだけDynamic Goldにすると、今度は逆向きの段差ができるので、アイアンとセットで考えたほうがいいと思います。
シャフトを重くすれば引っ掛けは直りますか?
一般化はできないと思います。私はウェッジを替えてから引っ掛けが無くなりましたが、シャフトを替えると重さと調子(しなり方)が同時に変わるので、重さのおかげとは言い切れません。実際、私はDynamic Goldの調子を確認しないまま使っています。球筋を変える目的でシャフトを選ぶなら、重量表だけでなく調子も見たほうがいいと思います。
中古のウェッジを選ぶときに気をつけることは?
シャフトの銘柄を必ず確認することです。同じモデルでも個体によって挿さっているシャフトが違います。また、ウェッジは溝が消耗する部品なので、状態の確認も必要です。私は手持ち10本のうち9本を中古で買っていて、価格は4,130円から14,000円でした。
まとめ
ウェッジのシャフト選びで一番効いたのは、単体で良し悪しを判断するのをやめて、PWからの重量の流れで見るようにしたことでした。
私はアイアンを重くしたあと、950GHのウェッジをそのままにしていたせいで、50°ウェッジがPWより軽いという逆転を起こしていました。GearMasterの数字を並べるまで、この逆転には気づいていませんでした。Dynamic Goldに全10本を揃えたことで、PWの448〜454gからウェッジの467〜479gへ、流れは整っています。
ドライバーからパターまで、今のセッティング全体は今のクラブセッティングを全部公開にまとめています。
アイアンのシャフトを重くしようか迷っている方はMODUS3 TOUR105と120の適正ヘッドスピード、軽量スチール側の話はN.S.PRO 950GH neo・950GHの適正ヘッドスピードもあわせてどうぞ。